※In Style Beauty に2014年に掲載された「徳永優子のHollywood舞台裏情報」連載コラムです。
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よく雑誌の撮影には大きな飾り物やアイテムを頭に乗せたり、つばの広い帽子や高い帽子など、さまざまなものを頭の上にかぶせたり、固定させることが撮影ではよく用いられています。現場では常にモデルのヘアにダメージや頭痛がないようにヘアピンの数を減らしながら、編み込みをし、糸で安定させたりと、さまざまなテクニックを瞬時に取り入れることが大切でした。ところが、今日はびっくりするような簡単トリックに出くわしました。
ヘアメイクの注文はプロのバレリーナに普通のポニーテールを施すのみ。ハリウッド業界用語では、アンカーを作る(土台)と呼ばれています。簡単に仕上げて撮影会場に入ると、現場には別で制作しておいた髪の毛で作ったオブジェクト(ヘアピース)を吊るされています。モデルさんがオブジェクトに下から入り込み、“ハイ、ポーズ!”でできあがり。監督さんいわく、この方がポーズに集中でき、素晴らしいトータル的な美の象徴がボディから湧き出るという発想でした。
実際に出来上がった雑誌で見てみると、監督の言うように、モデルに負担がかからず、無機質な表情がシェープをより強調しています。とてもいい経験をした撮影でした。このようにヘアピースを照明スタンドに取り付けることで、簡単にどんな角度からも撮影ができます。面白いでしょう!!皆様もチャレンジしてみてください。
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