※In Style Beauty に2014年に掲載された「徳永優子のHollywood舞台裏情報」連載コラムです。
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今回は、私がよくダンサーたちに施すヘアスタイリングの隠し技をご紹介します。
ステージダンサーたちのヘアスタイリングでは、何人ものダンサーを同じ髪の長さ、同じシルエットにすることが多いので、エクステンションや前髪ウィッグを使用します。
本番の一週間前には完成するように、ダンサーの髪の色に合わせて1つ1つ制作します。
本番前まで体をほぐし、振り合わせをするダンサー達の間に入り込み、前髪が外れないよう入念にチェックします。本番前にヘアメイクをチェックすることをラストルックと呼びます。少し固めのワックスでメイク用の筆を必ず使っています。髪の流れに沿って表面をなでると、細かい毛が綺麗に髪と絡みあい、TV画面や雑誌撮影での完成度がアップするのです。
写真のヘアスタイルは1940年ルック調、クラシックなイメージです。時代もののヘアスタイルをピリオドヘアと呼びますが、最初にCカーブに毛先まで巻き込んでからカーリングアイロンでさらにもう一度巻き込むと、素早く簡単にアンティークな流れが表現できます。例えばマリリン・モンローのような髪型もこのテクニックを用いると素早くつくることができます。
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