Hollywood舞台裏情報Vol. 11:最先端ヘアースタイリング撮影

2016年10月11日

※In Style Beauty に2014年に掲載された「徳永優子のHollywood舞台裏情報」連載コラムです。

 

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照明器機材の先端にヘアピースをとりつけます。

よく雑誌の撮影には大きな飾り物やアイテムを頭に乗せたり、つばの広い帽子や高い帽子など、さまざまなものを頭の上にかぶせたり、固定させることが撮影ではよく用いられています。現場では常にモデルのヘアにダメージや頭痛がないようにヘアピンの数を減らしながら、編み込みをし、糸で安定させたりと、さまざまなテクニックを瞬時に取り入れることが大切でした。ところが、今日はびっくりするような簡単トリックに出くわしました。

 

 

ヘアメイクの注文はプロのバレリーナに普通のポニーテールを施すのみ。ハリウッド業界用語では、アンカーを作る(土台)と呼ばれています。簡単に仕上げて撮影会場に入ると、現場には別で制作しておいた髪の毛で作ったオブジェクト(ヘアピース)を吊るされています。モデルさんがオブジェクトに下から入り込み、“ハイ、ポーズ!”でできあがり。監督さんいわく、この方がポーズに集中でき、素晴らしいトータル的な美の象徴がボディから湧き出るという発想でした。

モデルのバレリーナがセットスクリーンに入り込みます。

モデルのバレリーナがセットスクリーンに入り込みます。

 

ヘアピースが吊るされている位置にもぐりこみ、ポーズをとります。

ヘアピースが吊るされている位置にもぐりこみ、ポーズをとります。

 

モニター確認しながらその場で編集をして髪を支えている棒を取り除きます。

モニター確認しながらその場で編集をして髪を支えている棒を取り除きます。

実際に出来上がった雑誌で見てみると、監督の言うように、モデルに負担がかからず、無機質な表情がシェープをより強調しています。とてもいい経験をした撮影でした。このようにヘアピースを照明スタンドに取り付けることで、簡単にどんな角度からも撮影ができます。面白いでしょう!!皆様もチャレンジしてみてください。

 

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